ネイルの歴史

ネイルアートの歴史は、紀元前3000年のエジプトまで遡ります。王族のミイラの爪がヘナという植物の花の汁で染められていたことが発見されており、絶世の美女であるクレオパトラもヘナを爪や唇に使用していたと言われております。当時は爪の色の濃さで身分の上下がはっきりと分かり、地位が高い者程濃い色を爪に染色していました。ギリシア・ローマの時代においても上流階級がラテン語で「マヌス(手)・キュア(お手入れ)」という言葉で爪のお手入れをしていました。

 

アジアでは昔から爪に染色する文化が確認されております。日本においては、平安時代に唐の時代に爪を染色していた楊貴妃の習慣が伝来し、貴族を中心にホウセンカやベニバナ等の汁を用いて爪を染色する趣味が流行りました。江戸時代においては、原料のホウセンカや爪に色を塗る行為が「爪紅」と呼ばれ、主に遊女が行っていました。

 

ネイル

 

19世紀後半には、アメリカで職業としてのネイリストが誕生しました。1923年に、現在のようなネイルポリッシュが出来ました。アメリカで始まった自動車の大量生産に必要とされた速乾性のある自動車塗装用ラッカーが応用されたものです。70年代には、ハリウッドのメイクアップアーティストが女性俳優の爪に装着するために付け爪が発明され、瞬く間にアメリカではネイルアートが大ブームになりました。

 

一方、日本には70年代後半にアメリカのネイル文化が到来しました。80年代の初めには日本初のネイルサロンが開店し、1985年には日本ネイリスト協会が設立されました。90年代半ばに若者に人気の芸能人がネイルアートに興味を持つようになり、テレビや雑誌などで掲載されるようになると、一般消費者の間で大ブームが巻き起こりました。それと同時にネイリストという職業が注目されたことも日本におけるネイル市場の急拡大に繋がっています。

 

現在は日本人ネイリストが数多くのネイルコンテストの上位に名を連ねるほど優れた技術力を誇るようになりました。